グランマ・モーゼス展(世田谷美術館)に行ってきた感想

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70代で絵を描き始め、80代で初個展を開いたというグランマ・モーゼスの展示会が世田谷美術館で開催されているということで、実際に行ってきました。(すごく良かったのでリピートして2回観に行きました。)

そこで今回は、グランマ・モーゼス展についてお話していきます。

グランマ・モーゼスについて

農家の主婦としてつつましく生きてきた70代のグランマ・モーゼスは、関節炎の悪化により得意だった刺繍が難しくなり、絵を描くように…。

そして思いがけずプロの道を歩むことになり、80歳で初個展を開きました。

しかしながらグランマ・モーゼスは、一夜にしてスターとなったわけではなく、ニューヨークのアートシーンの数多くの“素朴派”画家の一人として登場したのでした。

高齢になって成功したことから、彼女は“遅すぎることはない”という格言を実践してみせました。

そして、101歳で亡くなる歳まで絵を描き続けたのです。

「グランマ・モーゼス展」に展示されていた代表的な作品

「初めての自動車」(1939年以前)

ルイス・J・カルドアが購入した作品の1点です。

「窓ごしに見たフージック谷」(1946年)

この作品に描かれている風景は、モーゼスが日々目にしていた、家の寝室からの風景です。

だまし絵のようにカーテンを配置した構図は非常に稀な例。
作品の細部をよく見ると、画中のモチーフはどれも大雑把に描かれていることが分かります。
モーゼフの作品の多くは、こうした抽象的な形が集まることで成り立っているのです。

「村の結婚式」(1951年)


モーゼスの代表的な作品の一つ「村の結婚式」。
人々の明るい表情や明るい色使いは、牧歌的な幸せを現しています。

「シュガリング・オフ」(1955年)


画面に点在する人々の大きさの違いや鮮やかな色のコントラストが、白一色の雪景色に奥行きと生彩を与えています。
今回の展示会のチラシやポスターの挿絵ともなった代表作です。

グランマ・モーゼスの名言

Life is what we make it ; always has been, always will be.
(Gramma Moses)

人生は自分で作りあげるもの。
これまでも、これからも
(グランマ・モーゼス)

どんな仕事でも、幸せを増やしてくれるものです。

始終忙しくしていて、仕事にしっかり気持ちを入れていたら、
自分の心配事について考える暇はありません。

このように、グランマ・モーゼスの仕事への向き合い方や生き方からは、多くのことが学べます。

人生100年時代と言われる昨今、グランマ・モーゼスのように生き生きと最期まで暮らしていけたなら、とても理想的な生き方だなぁと感じました。

「グランマ・モーゼス展」を鑑賞した感想

「グランマ・モーゼス展 in世田谷美術館 」の会期中、2回ほど鑑賞しに行った大まかな感想としては、観ていて楽しくなり、幸せな気持ちになる絵ばかりでずっーと眺めていたいなぁと素直に思いました。

今回、リピートして2回観に行ったのも、心がワクワクする高揚感を会期中に、もう一度味わいたいと思ったからです。

グランマ・モーゼス自身が絵を描くことが心の底から好きで、いつも楽しみながら絵を描いていたのではないかな?というような素敵な感情が絵から伝わってくるのです。

キレイなものが好きだったと言う彼女が大切にしていた持ち物や、孫のために手作りしたお洋服なども観ることができ、モーゼスの確かなる審美眼を感じることも出来ました。

会期中もう一度リピートしたいっ!と思う気持ちもありますが、図録を購入したので、いつでも何度でもグランマ・モーゼスの絵からパワーを貰おうかと思っています。

今回は、グランマ・モーゼス展に行った際の感想を大まかに書いてしまいましたが、少しでも共感していただける方がいたら嬉しいです。

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